里山のばあちゃんに学ぶ
~「いただきます」は「ありがとう」やで~とは?
はじめに
日本の里山では何百年、何千年前から人間と自然の共存生活が成り立つ仕組みが作られてきました。人々は季節の変化を五感を使い観察し、それに伴って必要な準備を行い、厳しい日本の冬を乗り越える知恵などを学んできました。里山の人々は動物や植物、そして人間の里山での役割を知っていましたので、その自然サイクルに伴い長年生きてきました。
そして時代が流れ、いつしか近代化が進み、便利なものが増えこの知恵が消えていきました。しかし、この便利なものは自然サイクルに伴わないものが多く、やがて私たち人間が食べていくために必要な水、土、空気を破壊していきました。したがって、近年では食材の質も低下し、それを食する人間にも影響を与えつつあります。
人間はたくさんの植物や動物を「食べる」ことによって、気力、体力を作り、たくさんの素晴らしいものを作り上げてきました。良い食がないと、良い仕事はできない、といっても過言ではありません。ですので、体に良い物をおいしく頂くことによって、人間はより幸福感を感じ、良いものを創造できると思われます。
今回は昔ながらの里山生活の知恵を知っている数少ないおばあちゃんたちに食生活を学び、実際に食材や食事を作るプロセスに参加し、「食事と向き合う」コンセプトの元で企画しました。
また、大自然と懐の深い住民の心の温かさに触れ、体も心もリフレッシュし、ツアー参加者が幸で笑って帰れるような企画にしてみました。
ツアーシリーズの概要:
今回の企画は「山之村」という岐阜県飛騨市の山奥にある地域において年間を通して数回行う募集方のツアーです。1泊2日、または2泊3日で行い、それぞれ、季節に応じて異なる作業を行います。地元のガイドと一緒に楽しく集落を散策しながら地元住民と作業を行います。
作業の対象となるものは最高においしい食材作り。例えば極寒の里山でしか作れない寒干大根。大根の旨さが凝縮され、鍋や煮物にするといっそうおいしくなります。大量生産できないため、めったに手に入らないこの寒干大根をツアー参加者で作り、頂きます。また、冬は常に氷点下という寒い地域で漬け込んだ漬物のおいしさもここでしか味わえません。
作る食材のほとんどは長い時間をかけて作り上げるので、ツアー中に仕込んだ大根や漬物は次回のツアーでさらに手を加えてたり、ツアー中の食事の材料となります。例えば、寒干大根は11月に開催するVol1で大根を土に埋め、2月のVol 2 でそれを掘り出し、干す作業を行います。さらに春のVol 3で皆で干した寒干を料理して頂きます。このように、長い日々を使って熟成させた食材が里山にはたくさんあり、今回のツアーシリーズでこれらを作り、頂きます。
上記の図が年間の企画のイメージ例です。気候や地域の状況によって、作業内容が変更する可能性がありますので、ご了承ください。
もちろん季節を通して全部のツアーに参加していただけると食材を作る一連の流れがわかりますが、一つのツアーにだけ参加頂いても楽しさが味わえます。
ツアーシリーズの目的:
- 楽しく昔の「食」について学ぶ。
- 季節性を重視し、その季節に取れる食材やその季節に適している食材作りの作業を実際に参加者が行い、食材を作る一連のプロセスを学ぶ。
- 食事と向き合う心構えを学ぶ。
- おいしい地産の食材をいただき、「本当においしい」を味わう。
- 飛騨市の標高1000mにある地図にない村“山之村”という「日本の里100選」にも選ばれた里山の自然を楽しむ。
- 田舎の生活に触れ、その豊かさと厳しさを感じ、心と体をリフレッシュする。






